グレードはあくまでも、色や大きさや形による分類で、品質とは関係ありません。最も葉の大きいのがOPで、最も細かいのがDです。
OPのペコは中国語の「白亳」(ペッホウ)が訛ったもので、本来はうぶ毛のついた新芽をそのまま加工した全リーフタイプ上級品を表しました。またオレンジペコといってもオレンジの香りがするわけではなく、葉が大きいので水色が薄くオレンジに近いため、この名が付けられたといわれています。
BOPはその名のとおり、OPを砕いた〈ブロークン〉もので、日本ではポピュラーなタイプです。さらに、細かく砕いたものがBOPFで、粉状にしたものがDです。“ダスト”といってもくず茶というわけではないのです。葉の大きさが小さくなればなるほど短時間で濃い紅茶が摘出できます。だから、ティーバックには、BOPFやDが使われます。
一般に、ダージリンにはリーフタイプが、セイロンにはブロークンタイプが適するといわれています。
この他にもT(Tippy
チィピー=うぶ毛のついた新芽の部分が多く含まれる)、G〈Gol-denゴールデン=金色の〉、F〈Floweryフラワリー=花の香りがする〉、などの特性によってグレードはさらに細かく分類されます。
たとえばTGFOPは、うぶ毛のついた新芽が多く金色で花の香りがする全リーフタイプのものをさし、単なるOPよりも新芽が多く、グレードは上です。これにF(Fine最高級の)がつけば、まさに最高のグレードです。 |